3つ目の篩(ふるい)に関係する女神様は吉祥天様である。この時空に邪があふれたことで、光の民は、世に蔓延する邪を消滅させるために、平安時代に新たな世界を作りだした。平安時代はまさに、この三次元世界のターニングポイントであった。平安時代から矛盾した世に進んでいき、今では、神に寄り添うことがない人々であふれ、捻れた世が出来上がっていったのである。吉祥天様は、正しい事は正しいと言い張り、曲がった事を絶対に許すことがない性格の女神様である。この様な世の中であっても、人々を正しい方向に導き、次の新しい未来に導くために、今、光の民、神々は、吉祥天様の魂を持って生まれてきた女性に忠実な部下である毘沙門天様をつけたのである。 毘沙門天様は、北斗七星の北の守り神である。吉祥天様と毘沙門天様は、常に一緒にいる事を許されていたが、一緒に添い遂げる事は許されなかったのである。吉祥天様は、父親である沙加羅龍王様に毘沙門天と一緒に添い遂げる事を嘆願したが、沙加羅龍王様は、この吉祥天の申し出を拒絶し、この二人を天上界から追放することにした。しかし、沙加羅龍王様は、この二人に三次元の人の世に旅に出すことにした。人の世に生まれ、多くの事を学んで使命を全うしたら、天上界に戻ることを許すと言うのである。沙加羅龍王様は、毘沙門天に「もし、この内容を吉祥天に伝えれば、其方は泡と化す」と、厳しい条件を突きつけて人間界に送り出したのである。下界に降りた毘沙門天様は、欲望と人々の矛盾に満ちた捻れた世を見て、怒り狂った。その結果、世は流行病に蝕まれ、お互いに憎み合う争いごとに終始する世となっていった。これこそが、人類を消滅させる恐れがあるという第三の篩(ふるい)なのだという。今回が、最後のアタックになる。光の民の導きに沿って、人々を新しい未来に導くことが、我々、資格者の使命であり、ドラゴン・プロジェクトの唯一の目的である。神々は自らが種を撒いて育てた人類の御霊を、1つでも多く収穫することを望んでいる。神々は、少しも無駄にはしないのである。それは、自らが種を撒いて大事に育てた人類は命の灯であって、仏様の種となる大切な蓮の実なのである。その蓮の実が開花して大きく育った時、そこから仏様が生まれ、いずれは神の力を持つこととなり、それが宇宙創造に繋がると言う。そのため、神々が人類の消滅を何とか阻止するために仕掛けを作ったのである。