青森県の十和田神社に次の様な九頭龍伝説が伝わっている。当時、南祖坊という僧侶が「九頭龍」に変化し十和田の大蛇を退治した。この伝説は、皐姫が鬼の仮面を被って青龍の力、夜叉の力でそこにいる山賊を追い出したことを意味している。皐姫の活躍で一時的に山賊の活動が収まった。これらの地区に羅刹(鬼)の伝説が伝わっていった。その後、皐姫は千葉に戻り父の仇を取ろうと立ち上がり、竜ケ崎公園の寺に隠れて抵抗した。皐姫は、千葉では、自分の素性を隠し、夜叉の鬼の面を被り夜叉姫となった。実は、彼女は、鼠小僧のように、悪しき役人の穀物を奪って農民に分け与えていた。そして、皐姫の活躍は、竜ケ崎公園に伝わる龍伝説として現在に伝えられた。皐姫が東北を離れた後、再び、山賊の勢力が盛り返した。東北の人達は山賊に屈しなければ良かったが、そうしなかった。一部の東北の山賊を支持する人々が、夜にねぶた祭りをやった。その祭りは「我々はあなた方には逆らいませんよ」という意味で、「ラッセラ、ラッセラ、ラッセラ」、つまり「羅刹だ、羅刹だ、羅刹だ」と言って、山賊にお祭りを見せていたのである。光の民は、自分から立ち上がる事をしないで邪に寄り添う弱い人間の魂を許さないと言う。これらの魂は、良くもない悪くもない、所謂グレーゾーンの魂である。