★Vol.575.注目!舌切り雀のその後!

お婆さんが大きい箱を開けると、中から妖怪変化が飛び出し追いかけてきた。婆さんは山を這いずりまわりながら家まで逃げ帰った。大きい箱の中身が妖怪変化だったので欲深いお婆さんは面白くない。お婆さんは、大きい箱を置いてきた場所へ戻った。そして妖怪が出てこられないように縄で箱を縛り、お爺さんのところに戻り、小さい箱と交換した。それから、お婆さんは金銀財宝の詰まった小さい箱を持ち、家を出ていった。「これだけあれば、どこに行っても一人で生きていける。あの爺さんは妖怪にでも食われてしまえばいい」などと思いつつ、小さい箱の金銀財宝をながめるため、小さい箱を開けた。お婆さんが箱を開けた瞬間、妖怪が飛び出してきた。お婆さんは妖怪に飲まれてしまった。そして、お婆さん自身も妖怪になってしまった。 一方、大きい箱を渡されたお爺さんは、箱を開けてみることにした。すると開けた箱から小柄なお婆さんが出てきた。 「私は以前お爺さんが助けた雀の紹介でここに来ました、これからお爺さんのところでお世話になります。これからは二人で共に楽しく生きていきましょう」お爺さんと小柄なお婆さんは、残りの人生を二人で楽しく過ごしました。 ・お爺さんについて お爺さんがなぜ不幸だったかのか。それは嫁が欲深で性格が悪すぎるのが原因だった。仮にお爺さんが財宝を手に入れたところで、その欲深いお婆さんと一緒にいる限り、決して幸せになることはない。性格の悪いお婆さんが改心することもまず考えられない。お爺さんが幸せになるには、自分に合った人と巡り合うしかなかったのである。 ・小柄なお婆さん 彼女も雀を助けた人物であり、とても優しい心の持ち主だった。旦那と死別してからは、一人で寂しく生きていた。お婆さんも雀のお宿に招待された一人である。 ・雀の目論見 雀は、小柄のお婆さんと、お爺さんならば、どちらも優しい心の持ち主なので、この二人なら合うのではないかと考えた。お婆さんをお宿に招待したときは、おみやげではなく、箱に入ってもらえるよう頼んだ。 雀の仲人により、お爺さんとお婆さんは2人めぐり合い縁がつながった。 残り短い人生だったが、二人は最高の幸せを手に入れることができた。

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